本質的な問題は「変化の遅さ」強制黒染め事件から見る日本の教育の課題

「生まれつき髪が茶色い女子高生に、黒染め強要」

 

僕は今、教員の卵の学生や、現役の先生をセブ島に対して海外教育実習の機会を提供することを仕事としています。

こんな悲しいことが日本の教育現場からなくなってほしい。ちょうど僕がこの仕事をしているビジョンとピタリと一致したので、今回の事件を深掘りして取り上げてみました。

 

連日テレビを賑わす、「生まれつき髪が茶色い女子高生に、黒染めを強要した事件」

BBCでも、日本語版・英語版ともに記事にされていました。

日本の女子高生、学校から「髪を黒く染めるよう強要」 賠償請求

 

 「学校文化の変化の遅さ」

 

ネットでのコメントを見ていても、生徒の主張を支持する声が大部分を占めています。もちろん僕も、彼女の意見を支持します。

一方で、「なんてひどい先生だ」と言った声も上がっているが、僕はそれには賛成できません。本質的な問題は、

「個人」ではなく「学校文化の変化の遅さ」

にあるからです。

 

そもそも、BCCの記事を引用すると

「大阪府内の公立高校に通っていた女子生徒は、生徒の髪色を黒と定める校則に従わないなら、退学するしかないと言われていた。」

つまり、黒髪以外を認めないという「校則」が存在しています。

今回の指導はルールに従った行動の結果であるようです。一見、この「校則」が諸悪の根源であるように見えます。

「誰にとってメリットがある校則なんだ?」

という批判の声もあるでしょう。

 

そもそもなぜこのような校則が存在するのか?

 

ここからは僕の仮説です。

「日本の多くの校則は戦前や高度経済成長期に生まれ、今も変化がないまま形骸化して残っている」

僕はこう考えています。

Machine_shop_in_the_Government_Printing_Office 

軍隊を育てる戦前や、工場労働者を育てる高度経済成長期には、「ルールに従わせること」に合理性がありました。両方とも、トップダウンの指令を遵守することでチーム全体のパフォーマンスが上がったからです。

 

しかし、今はどうでしょうか?

決められたルールを守れば価値を発揮できる仕事は年々減っています。

GoogleAirbnbのように、新しいルールや仕組みを作ることに長けた組織が成長しています。もはや、「合理性のないルールに従える人が増えること」に価値はありません。

 

語弊を恐れずに言えば、今回の事件だって高度経済成長期であれば、問題視されることもなかった可能性も0ではありません。一人の人権をないがしろにしてもチーム全体でルールを遵守させる文化を作り、パフォーマンスが上がるのであれば、そこには一種の合理性が存在するからです。

しかし、今は成熟社会の「平成」です。明らかに時代に沿った対応だとは考えられません。

「時代の変化への対応が遅すぎること」

これが今回の事件の本質的な問題だと、僕は考えます。

 

余談ですが、教育先進国で名高いフィンランド。1995年に、当時29歳だった教育大臣オリベッカ・ヘイノネン氏がトップとなって、形骸化したルールを見直し、教育の大改革をしました。これが国としての大きな好転と言われています。

 

形骸化したルールを壊すには?? 

 

形骸化したルールを壊そう。

口で言うのは簡単です。しかし、

「そもそも形骸化してるルールってどれ?」

「逆に大切なルールって何?」

「そもそも学校って何を教えるべきところ?」

この問いに答えることは容易ではありません。

僕は、この問いに答える練習として最も優れているものが

「比較」

であると考えています。海外の教育と日本の教育を比較してみること。僕は実体験を元にこの経験こそが最高の練習と考えています。

 

次回のブログでは、この「比較」について

実例を挙げて紹介していこうと思います。

Related Articles:

Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.

Thanks for installing the Bottom of every post plugin by Corey Salzano. Contact me if you need custom WordPress plugins or website design.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>