日本に一般的に出回っているインドのイメージ。
インド人は自己中な人が多い。
インドの列車はよく遅れる。
そんなインドのイメージが裏切られた。
いい意味で。
今日はそんなお話。ほのぼの日記です。
カルカッタでのマザーハウスボランティアを終えて、
今日はブッダガヤへと向かう日でした。
発車時刻は22:00
@ハウラー駅
1時間もあれば着くと思って21:00に日本人宿サンタナを出発
最悪間に合わんくても、ここはインド。
1時間ぐらい余裕で列車は遅れるやろ。
しかし、、、
バス停で、待てども待てども
ハウラー駅行きのバスが来ない…
誤算その1
ほとんどのバスはハウラー駅(中心的な駅)に向かうと思っていた。
5分が経ち、10分が経ち。
行き先が書かれた、ヒンディー語が全く読めない僕は
全てのバスに
「ごー・とぅー・はうらー??」
と聞き続けていた。
15台ぐらい聞いたところで、後ろから声をかけられた。
*以下全て英語を和訳
「ハウラーに行きたいのですか??僕たちも行きますよ!」
見ると、わりかし若そうな男の子二人組。
詐欺にあったばかりで警戒心MAXの僕も
思わず気を緩める。
「そう!ハウラー、ハウラー!!」
「バスが来なさすぎて、困っててん!」
「もう時間無いからタクシー乗ってくねんけど、君らも乗る??」
ちょっと戸惑う二人組。
「お金は俺が払うよ!」
男の子たち
「行きます!!」(即答)
どうせタクシー使うなら、1人よりも3人の方が得した気分になる。
ということで、タクシー乗車。
時刻は21:15
30分ぐらいで着くだろう。と運転手のおっちゃん
ほっとひと安心。
ということで、男の子たちとの会話が始まった。
年を聞くと、18歳
まだ高校生だった。
彼らは、ハウラー駅のすぐ近くに住んでいて、帰宅途中だったようだ。
インドの高校生のいろんな話を聞けて楽しかったです。
毎週日曜日はクリケットをしている。
月に25日バイトをしている。
月収は8000ルピー(1万5000円)。
英語の勉強は中学生から。
ヒンディー語とベンガル語を両方話せる。
などなど。
貴重な情報が得られた。
しかし話に夢中になっていると、
ふと異変に気づく。
さっきから全く車が動いていない。
分速1mぐらい
5分が経ち、10分が経ち。
そこいら中から、耳を塞ぎたくなる量のクラクション。
交通渋滞なんだから、クラクション鳴らしても変わらねーよ!!!
と思いつつも…
僕の心臓はドックンドックン、クラクション鳴りまくりだった。
電車間に合わんかも…
今日中に出発できひんかったらこの後の予定めっちゃ狂う…
高校生の手前、テンパるわけにもいかず
心臓はバクバクのまま、平静を装う。
しばらくするとなんとか渋滞を抜け、
「あれがハウラー駅だよ!」
と、タクシーのおっちゃん。
時刻は21:56
間に合ったか!?
高校生がホームまで案内してくれる。
ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ!!!
1分、2分、3分…
っておい!全然着かへんやんけ!!!
ってかハウラー駅のホームの数「26」ってなんやねん!!笑
京都駅のJRのホーム数の倍ぐらいあるやんけ!!
誤 算その2
ハウラー駅がでかすぎる。
やっとの思いで、ホームに到着。
時刻は22:01
まあ、どうせインドだし♪♪
1時間遅れぐらいあたりま…
え…?
なんか遠くの方でどんどん小さくなる電車が目撃された。
嫌な予感がする。
いや、26もホームあるねんし
きっと1時間ぐらい前の電車がやっと出発しただけやろ。
インドで22:00ぴったしに出発するとかあり得る!?
と、神に祈りながら
チケット片手に駅員に尋ねる。
「この電車どこですか??」
…
「あー。それ今いったよ」
!?!?!?!?!?
ここ、インドですよね…?
22:01に到着して、もう出発してる??
そんな分単位で正確なの??
1時間遅れるんが当たり前説は??
なんなら12時間遅れることも。とか書いてあったのに…
と、頭がぐるぐるしながらも負けを認めた。
「インドは電車遅れて当たり前って、全然そんなことないやんけ!!」
こういう時に、すぐに切り替えられるようになったのは
「旅の免疫」だと思う。笑
3秒後には、次のチケットを予約しにいった。
どうしても今日中にブッダガヤに行きたい!!
一刻も早く、次の便を予約しないと。
しかし京都駅(伊勢丹は除く)並みに広いこの駅で
どうやってチケットを探そうかと迷っていると、
いっしょに来てくれた高校生が
「Follow me!!」と、ダッシュで走り出した。
めちゃ優しい。
しかし、彼もチケットの場所は知らないみたい。
だが、さすがインド人
人見知りのかけらもなく、道行くあらゆる人に
「チケットオフィスはどこですか??」と、道を聞く。
3人4人と、「知らない」と言われ続けても
めげずに聞き続ける。
きっと「人見知り」という言葉はヒンディー語には存在しないんだろう。
そうしてこうして、チケットオフィスに着くと
彼はヒンディー語でかかれた書類に、いろいろ書き込んで手続きを全て行ってくれた。
思った以上に、手続きが面倒で10分20分とかかる。
彼は時々、時間を気にしている。
無理もない。現在時刻は22:40
高校生がうろうろする時間ではない。
それでも彼は僕のために、書類を書いたり
ヒンディー語で駅員さんと話したり、たくさん手伝ってくれた。
結局彼のおかげで、150ルピーだけで次の便のチケットを発行してもらえた。
300ルピーのチケットをもう一度買わないといけないと思っていたのでとても嬉しかった。
帰る時に、あまりにもの優しさに何かお礼をしたくて
さっき夜食用に買ったちょっと良さげなクッキーをプレゼントしようとしたけど
「大丈夫です!」と、笑顔で断る。
優しすぎる。
見ず知らずの日本人のために、京都駅並みの駅を端から端まで走り回って、
手伝ってくれる高校生
「おい、インド人は自己中ばっかりって全然そんなことないやんけ!!」
誰や!!インド人は自己中ばっかりって言うたやつは!!!
そんなこんなで、1時間後の電車に乗って
ただいまブッダガヤへと進んでいます。
いやー。インドいい。とってもいい。
とりあえず、滞在三日目にして、大好きな国になりましたとさ。
おしまい
<追伸>
誤算その3
インドの寝台列車。
勝手に「マレー鉄道」みたいなのを想像してたけど…
ホンマに狭すぎ。
3段ベッドってなんやねんww
座ったら頭が天井に当たるから、
座ることすらできないぐらいの狭さ
しかもベッドは硬いし、布団は無いし、隣の扇風機はうるさいし…
ぶつくさ言いつつも、深夜特急大好きの僕は
こんなボロさも、内心ちょっと嬉しかったりします。笑
沢木さん(著者)もこんな深夜列車に乗ってたのかな!?
それを想像するだけで、眠れないぐらいテンション上がりますww
そんなこんなで、高校生とバイバイしてから1時間でこのブログを書いてしまいました。
<追伸の追伸>
次の便になった23:40発の電車
出発の20分前に列車がホームに到着。
寝台列車に乗り込み、写真を撮り終え、
狭い三段ベッドに座りながら
夢中でブログを書いてると、ゆっくりと動き出した。
あわてて時計を確認すると…
時刻は23:40:00ジャスト
恐るべし、インド。
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