最新データから見る日本語教育に関する驚きの10の事実

 

 

日本語教育に漠然と興味がある!

でも詳しい事は何も知らない!

 

そんな方のために、日本語教育に関する10の事実をまとめました。

 

 

①日本語を学んでいる人は世界中に400万人

②学習者数ランキングは中国→インドネシア→韓国

③過去33年間で学習者数は3倍

④過去33年間で日本語教師数は6倍

東南アジア・中国の日本語学習者は近年急上昇

韓国・台湾の学習者数は減少傾向

⑦実利的目的よりも趣味的目的で学ぶ人が多い

⑧学習者は80%が学校教育、15%が民間日本語学校

⑨日本語母語教師の割合は23%

10.日本語教育における最も大きな問題は「教材不足」

 

出典はこちらからです。

 

 

 

 

日本語を学んでいる外国人が400万人ってすごくないですか!?

 

実はこの数、日本の全高校生の数よりも多いんです!!

(日本の高校生は330万人) 

 

そんな気になるデータを詳しく見ていきましょう。

 8482316842_3ac9faba02_z

 

日本語を学んでいる人は世界中に400万人

 

2012年度調査における日本語学習者数は3,985,669人

つまり約400万人の日本語学習者がいます。

 

400万人とは、わかりやすく例えると

日本の高校生全体よりも多く、四国の総人口に匹敵します。

 

確認できるだけでも136カ国で日本語教育が実施されています。

 

学習者数ランキングは中国→インドネシア→韓国 

 

世界日本語学習者数ランキング 

順位

国名

学習者数

割合

1

中国

105万人

26.3%

2

インドネシア

87万人

21.9%

3

韓国

84万人

21.1%

4

オーストラリア

30万人

7.4%

5

台湾

23万人

5.9%

6

アメリカ

16万人

3.9%

7

タイ

13万人

3.3%

8

ベトナム

4万7000人

1.2%

9

マレーシア

3万3000人

0.8%

10

フィリピン

3万2000人

0.8%

 

中国、インドネシア、韓国の学習者数が全体の約7割を占めます。

 

 

過去33年間で学習者数は3倍に

 

②

最新の2012年度データでは、398万6000人

 

33年間で、31.3倍に

ここ3年9.2%増えています。

 

過去33年間で日本語教師数は6倍に

 

3

最新の2012年度データでは、63805人

 

33年間で、15.6倍

ここ3年28%増えています。

 

 東南アジア・中国の日本語学習者数は近年急上昇

 

東南アジア・中国の日本語学習者数

国名 増加率 2009 2012
タイ 64.5% 7.9万人 13万
フィリピン 45.0% 2.2万人 3.2万
マレーシア 44.7% 2.3万人 3.3万人
中国 26.5% 82万人 105万人
インドネシア 21.5% 72万人 87万人

さらに細かいデータを見ると、初等〜高等の学校教育で日本語教育が取り入れられていることが大きな原因の一つとなっています。特にタイ、フィリピン、マレーシア1.5倍近くの伸びを見せています。

 

韓国・台湾の学習者数は減少傾向

 

韓国・台湾の学習者数

国名 減少率 2009 2012
韓国 -12.8% 96万人 84万
台湾 -5.7% 25万人 23万

韓国での減少の大きな要因は、初等教育で日本語を学ぶ人が減ったことです。

台湾では、高等教育と学校外での民間教育による学習者が減っています。

 

 

実利的目的よりも趣味的目的で学ぶ人が多い

 

8 

日本語学習の目的で最も多いのが、「日本語そのものへの興味

全体的に見ると、留学や就職といった実利的目的よりも、

日本文化やサブカルといった、趣味的目的の人が多いです。

 

 

学習者は80%が学校教育、15%が民間日本語学校

 

5

民間による日本語学校などで学んでいる人はわずか15%のみです。

 

*初等教育=小学校

 中等教育=中学・高校

 高等教育=大学・大学院

 学校教育以外=民間の語学学校や、公的機関が運営する生涯教育機関など

 

日本語母語教師の割合は23%

 

世界の日本語教師全体の人数が63805人に対して、

日本語が母語(ネイティブ)の教師の数は14819人。

 

これは、全体の23%に相当し、

4人中3人日本語が母国語ではない先生が日本語を教えています。

 

(2012年度において)

 

日本語教育における最も大きな問題は「教材不足」

 

日本語教育機関に日本語教育における問題点についてアンケートをしたところ、

一番は、「教材不足」で28.5%の教育機関がそう感じています。 

 

13項目のうち、トップ4は以下のようになっています。

6 *複数回答可

 

日本語教育の可能性

 

以上、「日本語教育における驚きの10の事実」いかがだったでしょうか?

 

僕は、これを知って日本語教育の可能性の大きさを実感しました。

 

そして思い立ったら即行動で、

 

アジアを中心に世界中5カ国10校の日本語学校を見学してきました。

また実際に計5ヶ月日本語教師アシスタントを経験しました。

 

 

明日の記事では、これらのデータに僕の経験を加えた

「日本語教育の10の仮説」

 

を綴ります。

 

 

なおデータの出典は、すべて

 

 

から引用しています。

 

かなり細かいデータまでのっているので、今後の日本語教育の可能性を考えたい人は必読の書です。

 

 

*注意としては

このデータは、日本語教育機関へのアンケートによるものなので

独学者はデータに含まれていません。

 

また、分かりやすくするために概数を記載している場合があります。

 

論文やレポート等で、参考文献にする場合は

元の書籍のデータよりお願いいたします。

 

 

 

Related Articles:

    Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.

    Thanks for installing the Bottom of every post plugin by Corey Salzano. Contact me if you need custom WordPress plugins or website design.

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>