「フィンランドには宿題がない…？」
フィンランド教育について興味があるという人は、一度くらい聞いたことがあるのではないでしょうか？？
試しにグーグルで「フィンランド 宿題」と検索してみると…
一番上には僕のブログが出てきます♪♪笑
トップページに出てきたこちらのページを覗いてみると…
試験は一切ナシ！学力世界1位「フィンランド」の教育方針のスゴさ
フィンランドの教育スタイルが世界で注目され続けている理由はさまざまありますが、いくつかご紹介しましょう。
●フィンランドの子供たちは7歳になるまで学校に行かない
●「宿題」や「テスト」は、中学生になるまでほとんど無い
●13歳まで「学力評価」というものは存在しない
●国で義務づけられている「試験」は16歳の一度のみ
たしかにありました！
「中学生までは、試験も宿題もない」
そんな嘘みたいな情報の真相を確かめるために！
僕はフィンランドに行ってきました。
３ヶ月滞在して、１５の学校を訪れ、先生と生徒にインタビューをしてきました。
＊生徒の顔出しはNGですので、放課後の教室の写真です
さてその結果、驚いたことに、、、
どの学校も共通して、宿題もテストも通知表もありました！！
算数、国語だけでなく、英語や理科の宿題がある小学校もありました。
ではなぜ、このようなデマが広がってしまったのでしょうか！？
僕は原因を考えるために、フィンランドの先生と話し合いました。
ネット上の情報なんて伝言ゲームみたいなもの
話の中で、先生が有力な情報を教えてくれました。
「夏休みには宿題がないんだけどね」
この時、僕は閃きました！！！
誰かが情報を伝える時に、「夏休みには」を付け忘れたんじゃない？？
そう！まるで伝言ゲームのように！！
「フィンランドの夏休みには宿題がない」
↓
「フィンランドの夏休みには宿題がない」
↓
「フィンランドには宿題がない」
ネット上の情報なんて無責任で適当
これはあくまで僕とフィンランドの先生の間での仮説にすぎません。
しかし、事実としてフィンランドには宿題もテストもあるし、
ガセ情報が出回っていることは紛れもない事実です。
誰が書いたかもよく分からない、事実かどうかもよく分からない情報はweb上に日に日に増えていくでしょう。
大きな原因の一つは、ブログやSNSが発達したせいで良くも悪くも情報発信が簡単にできるようになったからです。
自称専門家にならないように
最後は、僕の恥ずかしい反省です。
僕はフィンランド教育に興味がありすぎて、
十数冊の本と、数十のwebページを元に、１年間フィンランド教育の勉強をしていました。
いかにフィンランド教育がすごいか！？
行ったこともないのに、周りに言いふらしていました。
「自称：フィンランド教育の専門家」でした。笑
しかし実際に行ってみると、僕の知識・意見は的外れもいいところでしたww
「百聞は一見に如かず」とは、全くよくいったものです。
フィンランド教育だって、全てが完璧なわけでもなかったし、
逆に想像もしていなかったような素晴らしさにも気づけました。
実際に見たわけでもないフィンランド教育について
意気揚々と語っていた自分を今思い出すと、少し恥ずかしいです。笑
「〜〜らしい！」と言い続ける人生よりも
「〜〜だったよ！」と言える人生にしていきたいものです。
＜追伸＞
大学生や高校生の方へ
好きな国や場所があるのなら、ぜひ自分の足を動かして現地に行ってほしいです！
もちろん、本を読むことは大切です。
しかし本に書かれる情報は偏っていることもあります。
フィンランド教育を例にとると、たいていの本が、
「フィンランド教育を大絶賛する本」か「フィンランド教育を批判する本」です。
筆者の主張ありきで書かれる本は、ウソこそ書かれていませんが主張に対して都合の悪い情報はカットされ、都合のいい情報が採用されます。
いい面も悪い面も含めて。
ありのままの姿を見るためにも、現地に足を運ぶことを大切にしてほしいです。
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