教師に社会人経験は必要か！？
これは僕自身考え続けていることである。
しかし、最近やっと気づいた
論点はそこじゃない！！
大切なのは多様性を生むことだ！！
多様性さえあれば、そんなこと二の次だ。
これには、２つの理由がある
１.教育に万能薬は無い
２.社会人経験＝優秀というわけではない
ということだ。
１.教育に万能薬は無い
これは僕の持論だが、
教育に万能薬は無い
この指導法さえマスターすれば、どんな生徒にも…
みたいなのは無いのだ。
企業で液晶ディスプレイの研究していたという数学の先生がいたとしよう。
そんなことを言われようが数学だけは嫌いなんだ。
という生徒もいるだろう。
しかし、その先生との出会いによって
数学の先生を目指すという人もいるのだ。
いつぞやの自分のように。笑
一方で、どの科目の先生にも興味がなくて不登校になったが
保険室の先生に救われた。
という人もいる。
教育は白黒論ではないんだ。
極論をイメージすると分かりやすい。
仮に先生全員がバリバリの商社マン（ウーマン）
だったら…
「成績を上げるためには、PDCAを回してだな…」
「明日のHRまでに文化祭の企画を２０本考えてくるように！」
まあ逃げ出したくなる生徒もいるだろう。
もちろん逆に、のめり込む生徒もいるかもしれない。
つまり大切なのは、
企業での経験が「ある」か、「ない」か
白黒論ではない
そんなものは２の次で、大切なのは
どれだけ多様性があるかだ。
子供が大好きで、小学生のころから一直線で教師を目指した先生
企業で働いて、教育の大切さに気づき、教師に転職した先生
中学のころから、趣味で漫画を描き続けている先生
フリーターの時期があって、実体験を反面教師として語れる先生
学校とは、ある程度閉鎖された空間であるからこそ
いろんな先生がいてほしい。
２.社会人経験＝優秀というわけではない
多様性が大切。
だったら、全員商社じゃなくて、
多様な社会人を採用すればいいだろう！
という反論はできる。
そもそも社会人経験必要だ派
の主な意見は
「社会で活躍できる人を育てる」ということは教育に不可欠な要素である。
社会人を経験したことないのに教えられるわけがないだろう！！
という感じだ。
そういう人は、２、３年企業で働いてから…
という人が多い。
僕もそんな考えだった。
しかし、教育界の重鎮の大学教授にこんなことを言われた。
２、３年働いたぐらいで社会の何が分かるんだ？？と。
逆に、その２、３年の経験だけを元に
社会とはこういうものだ！！
と、決めつけてしまうのは非常に危ない。
３０年会社勤めをしている親からしたら、たまったものじゃない。
なるほど。確かにそんな考えもある。
じゃあ、かといって
２０年企業で働いた研究者が教師に転職すると…？
もちろん、人によるが
数学を分かりやすく教える力が必ずしも優れているとは限らない。
言い出したら、キリがないが
結局はどんな進路を選んでも一長一短なんだ。
だからこそ安易に、
社会人経験＝優秀というわけにはいかない。
重要なのは、多様性
教師に社会人経験は必要か！？
これを０か１かで考えている人は
自分一人で、全てを教えようとしてるのではないか？
どんな生徒の進路のことも。
どんな生徒の勉強のことも。
どんな生徒の部活のことも。
そんなの無理だって。
先生だって完璧じゃないんだから。
自分の長所を活かしながら、
短所は助けてもらいながら。
海外に興味がある生徒には、
他クラスの生徒であっても、全力で魅力を伝える
漫画家になりたいという生徒がいたら、
自分のクラスの生徒であっても、
「国語の◯◯先生が漫画を描くのが得意だから、
いっしょに相談しにいこうか！」
そう言える先生でありたい。
そのためにも、多様性が必要だし
様々な経験を持った先生が増えると嬉しいなと思う。
そんな一人の先生になるためにも
これからもこの旅を通して
自分だけの経験を集めていきたい。
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