ICT教育を進めるなら、無人島教育も進めてほしい

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フィンランドのカーリナ市では、

中学生全員にipadを貸し出すという取り組みが始まりました。

DSC_1275 

スマートボードを取り入れている学校もたくさんあります。

 

日本でも今年の4月から、佐賀県武雄市で

小学生全員にipadを貸し出す、「武雄花まる学園」が開校しました。

 

 

「授業にipadや、スマートボードを活用すること」

 

もっと広く言うと

「教育に便利なものを取り入れること」

 

みなさんはどう考えますか??

 

僕はこう考えます。

「便利な環境を増やしたぶんだけ、不便な環境も増やすべきだ」

 

理由は、

 

「便利な環境は、自分で工夫する機会を奪うから」

 

 

 

「不足」があるからこそ工夫する

 

 

 

この手順で、この教材を使え!!

ipadに全て入っているから!!

 

というふうに、大人がレールを引きすぎると

 

 

確かに、効率良く知識はつくかもしれませんが

 

自分で工夫する力が、つかなくなってしまいます

 

 

 

初めから、全てを与えられるような

度の過ぎた便利さは思考を停止させます

 

 

あらゆる環境を、便利にしすぎると

自分で工夫する機会を奪ってしまいます。 

 

 

 

では、便利な物は排除するべきなのか!?

 

僕はそうは思いません

 

 

 

便利なものの代償として、

工夫する力が着かないのであれば

 

 

不便さの中で、工夫する経験を

作り出せばいいのです。

 

無人島教育

 

例えば、無人島なんかは「不便」の典型です。

 

僕は瀬戸内海で無人島キャンプをしたことがあるのですが

毎日、工夫の連続です

 

 

食べるために、トンボを捕まえたのは初めてでした。

 

 

虫取りネットが無かったので

BBQ用の網を使ったり、

 

たくさん工夫しました。

 

あっちなみに、トンボを油であげると

かっぱえびせんの味がしますww 

 

旅をしている中でも実感しますが

 

間違いなく、

不便な環境は工夫する力が身につきます。

 

他にも

 

チャレンジする力

観察する力

修正する力

 

などなど。

 

ipadの前だけでは身につかない力もたくさん鍛えられます。

 

 

タイトルは 

「ICT教育を進めるなら、無人島教育も進めてほしい」

 

ということでしたが、要するに

 

便利なことを取り入れるなら

不便なことも、意図的に取り入れよう。

 

ということです。

 

 

読み書き算盤ができてこそのコンピューター 

 

 

建築家の安藤忠雄さんは、著書

歩きながら考えよう 

 

の中で次のように述べています

 

 

 

情報機器の発達で、急速な勢いでコンピューター社会になっていますが、人間が歩むべき方向ではない、違うところに向かっているように思えてなりません。

 

 

建築の仕事にコンピューターを使う安藤さんは、

コンピューターについてこう述べています。

 

 

(コンピューターを)本当に役立てるためには自分の能力がいるはずです。

〜略〜 

 

子どもの頃によく言われたのは「読み書き算盤ができないとだめだ」と。

「読み」というのは、読むことによって哲学を考えるということ。自分の生き方を考える。

「書く」というのは、書くことによって自分の考えを表現するということ。

「算盤」というのは、単なる数勘定ではなく人生を計画する、ということです。

 

 

自分の思考と表現と判断力によって自分の世界をつくっていく。

 そんな本当の読み書き算盤の力を身につけてこそ、

コンピューターを役立てることができる。

 

安藤さんは、そうおっしゃいます。

 

 

 

そして、そんな読み書き算盤を身につけるためにも 

いつでも最短で、効率の良い勉強だけでなく

あえて不便なことを選んだり、自分自信で経験したりすることの重要性を説いています。 

 

 

 不便と便利の共存

 

最先端の便利さとともに 

泥臭い、不便さ

 

これらが共存する教育として

無人島教育があったらいいなと思います。

 

 無人島

 

 

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