フィンランド教育4つの嘘とホント。実際に検証してきました。

 

<2018年5月 編集>

宿題は無い。

テストは無い。

教師の労働時間が短い。

 

…Etc.

 

でも学力世界一!!!!

  

2003年、PISA学力ランキングで総合1位を獲得したフィンランド

日本でもフィンランド教育に注目した書籍やニュースはたくさんあります。

 

しかし…

本当なのか!?

 

 

何事も自分の目で見ないと信じられない僕は

2014年の10月から12月にかけて、フィンランドの学校を10校以上訪れて自分の目で検証してきました。

 

結論から言いましょう!

 

 

4つの嘘

 

宿題が無い

テストが無い

いじめが無い

教員養成は6年制

 

 

4つのホント

 

英語がペラペラ

IT教育がすごい

先生の勤務時間が短い

マインドマップを使う

 

 

どうでしょう??

 

このブログを見てくれている方は

フィンランドの教育に興味がある方が多いのではないでしょうか!?

 

1つずつ解説していきましょう(^^)

 

 

4つの嘘

 

宿題が無い

 

フィンランドに生まれれば宿題が無かったのに…

と、思っているみなさん

 

残念です!!

 

宿題はありました

 

 

僕が訪れた小学校では

算数、国語のみならず、英語に理科の宿題まで。

むしろ日本よりも多かったです。笑

 

 量は学校にもよるでしょうが、

まぁ少なくとも宿題が無いわけではありません。

先生によると、長期休暇の宿題が無い学校はある。

そこから情報が誤って伝わったのではないか?とのこと。

 

 

テストが無い

 

またもや残念。

テストはあります!!

 

小学校のテストは、業者が作るカラーテストと違い、

先生が作る白黒テストです。

日本の中学のテストに近かったです。 

 高校では、日本と同じくテスト期間があります。

 

 しっかり成績もつけますよ!!

 

 

2013年に来日したフィンランドの教育科学大臣がインタビューで

基礎教育の段階では全国一斉の学力テストをしません。 

と、語っています。

 

 

なるほど。どうやらどこかで、

「基礎教育の段階では全国一斉の学力テスト」

が「テスト」

に省略されたようですww 

 

 

いじめが無い

 

 

さすがに、いじめの現場を見たわけではありません。

でも僕がお世話になってた小学校の先生にインタビューしてみると、、、

 

やはり、無いわけではないそうです。

 

また、フィンランドの先生であったリッカ氏は著書の中でこう述べています。

 

 

「うちの学校には、いじめはありません」と校長先生が言ったなら、

その人は校内のことを何もわかっていないか、

嘘をついている校長です。

フィンランドでは学校にいじめがあることは

誰もが認識しています。

 

 数少ない、フィンランド人が書いたフィンランド教育の本です。

原体験に基づいたリアルな情報が多いのでオススメですよ♪♪

 

もちろん、いじめの無い学校はあるかもしれませんが、

「全ての学校でいじめが無い」は嘘です。

 

 

教員養成は6年制

 

 

フィンランドで教員になるためには、

大学修士号が必要である。

 

これは有名かもしれません。

 

しかし、フィンランドは

学部3年 修士2年

つまり、5年で修士が取れるのです。

 

フィンランドの教員志望の大学生と話して

初めて知りました。

 

 

以上がフィンランド教育の4つの嘘でした

 

伝言ゲームみたいですね。

 

 メディアを鵜呑みにしてはいけません。

やはり原体験は大切です。

 

 

 

4つのホント

 

英語がペラペラ

 

びっくりしました。

 

感覚的には、日本の大学生よりも

フィンランドの中学生の方が上手いぐらいです。

 

高校生はもっと上手い。

大学生に至っては、ネイティブかよ!!ってかんじです

 

 

ちなみにフィンランド語は、あまり英語に似ていません。

にも関わらず、すごいなー。

 

フィンランドの英語教育は興味深いです。

*少し補足すると、、、ペラペラな人が多いのは、あくまでもフィンランドの高校生以上の人たちです。

フィンランドの子供達にとっては、英語は外国語です。ほとんどの小学生はペラペラに話せるわけではありません。

僕の体験談にはなりますが小学6年生で、日本の平均的な大学生と同じぐらい話せるという感覚でした!

 

IT教育がすごい

  

ipadの普及率に驚きました

 

カーリナ市では、去年度(2014年度)から

中学3年生全員にipadを無償配布する

 

という政策を試験的に始めました。

 

ipadを使ってムービー作成をしている小学校が多かったです。

 DSC_1181 のコピー

ちゃっかり、ムービーに登場させてもらいました。笑  

導入具合は市や学校ごとに異なります。

スマートボードを取り入れている学校もいくつかありました。

 

また、フィンランドでは2016年度から

小学生のプログラミングの授業が必修化されます。

 

 

先生の勤務時間が短い

 

 

もっともどったまげたことの一つです。 

フィンランドの先生は夏休みに何日間休みがあると思いますか?

 

答えは

 

2ヶ月です(まるまる)

  

これにはどったまげました。

 

どうしても信じられず複数の学校で聞いてみましたが

やはり本当のようです。

 

海外旅行に行く先生が多いそうです。

 

また、平時の勤務時間は

 

8時出勤

15時退勤

などが一般的です。

 

 

最後の授業が終わった5分後に退勤する先生も。

自宅でテストの採点や、授業の準備をする先生が多いようです。

 

 

データで知りたい方は、こちらも参考になります。

日本の教員1日11時間勤務 フィンランドの倍近く

  

 *もちろん先生によって、多少差はあります

 

 

マインドマップを使う

 

僕が大好きな思考ツール

 

DSC_1043 のコピー

 

作文を書くときの構成を考えたり 

 

DSC_1275

 

地理のまとめノートとして使ったり

本当に使っている姿を見て感動しました。

 

 

ある大学生は、

日常生活でも思考の整理によく使うよ!

と、答えてくれました。

 

 

以上4つの嘘とホント

 

 

やっぱり原体験が一番大切です。

 

フィンランドまで来たかいがありました。

 

<2018年9月6日追記>

 

【2018年9月22日から!もう一度フィンランドに行ってきます】

【ポルカやってます!リターンは、フィンランドの先生へのインタビュー代行】

 

世界一周を終えて、3年。

ついにもう一度フィンランドに行けることになりました!

 

やはり、ここまで教育改革が早い国なので

3年も経てば、僕の知識も浦島太郎のようになってしまいます。

そこで最新のフィンランド教育をもう一度学びなおすためにも、もう一度フィンランドに行ってきます!

 

1日でも長くフィンランドで学ぶためにも!

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それでは、またフィンランドに着いたら、最新情報を更新しますので楽しみにしておいてください!

 

 

<2019年12月13日追記>

【世界一周後、今取り組んでいることは、、、】

 

世界一周から帰ってきて、4年。 今僕がしていることは、

 

「フィンランドの小中高・専門学校をたっぷり見学して、最終日には授業も実施できる」

そんな斬新なプログラムである、

Global Teacher Program フィンランド を作っています。

世界一周をしながら20ヵ国で教育実習をしてきた経験を詰め込んだ、最高のプログラムです(^^)

 

2019年2月に第1回Global Teacher Programフィンランドを開催しました!

次は2020年2月に開催します。

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6 thoughts on “フィンランド教育4つの嘘とホント。実際に検証してきました。

  1. 大平 健太

    とても参考になる記事を書いてくださってありがとうございます。
    やはり現地に行って生で見て感じたことは、メディアが言っていることと差がありますね、プライマリーリサーチは最高の情報ソースです。
    フィンランドの大学にアプライしようと思っていますが、もっとリサーチしてから選ぼうと思います。ありがとうございました。

  2. masako ishii

    実際に見てこられた方の意見はとてもありがたいです。

    いじめについてとても関心があります。フィンランドのように教育天国なイメージがあったので、
    いじめも先生たちのプログラムで皆無に等しい状況かと思いました。

    実際、フィンランドの先生たちはいじめを防止する対策やいじめがあったときの対応などありましたか?

    お返事いただけたらありがたいです。

    1. Olen Mina

      フィンランドにはkivakouluという、いじめへの対策プログラムがあります。日本語で少し紹介されているものも出てくるのでネットで検索されてはいかがでしょうか?

  3. hikari inoue

    こんばんわ。
    フィンランドの教育を学ぶ為にどんな方法が考えられるか検索していたら、こちらのサイトに行き着きました。
    書かれてあるように、私もネットや本を読んでそう感じていたのでとても参考になりました。
    私は今小学校6年生の担任をしています。
    教育を変えたい!そのためにどう動くべきか模索しています
    もう少し詳しくお話し聞かせていただければと思います。
    よろしくお願いします^^

  4. 長塚 洋子

    読んで納得いたしました。教育は簡単にランク付けできるものとは違う。
    何を基準にして、何処で、このような結果を出したのでしょうか。
    学力、生徒、教師、学校の環境、教材、勉強する時間や日数など その他
    総合しても、子供の教育は難しい。子供を育てた一人の主婦の答えです。

  5. ゆう

    こんにちは。
    フィンランドの教育の動画をたまたま今日見たので、調べてみたらこちらを見つけました。
    カナダ在住なのですが、動画で見る限りカナダと大きな違いを見つけられませんでした。しかしカナダの子の学力はそんなに高くないと思うので気になったのです。
    こちらを読ませてもらって謎が解けました。宿題やテストがあったのですね。
    カナダは宿題がほとんどないです。本当に。(先生次第。の一言です。)
    そして同じく先生の夏休みは2か月まるまるあります。(副職する人や、ボランティアする人が多いと聞きました) ちなみに夏休み中は宿題は普通ありません。
    うちの子は4歳なので詳しくはないですが、いじめももちろんあると思いますよ。人間社会なので当然だと思います。
    カナダの学力が低いのは宿題がないせいだと思っていたので、謎が解けて良かったです。

    ただ、私が今日見た動画は高校生にフォーカスしていて、その子らは宿題を長くても20分位しかしないと言っていました。高校生にもなると、それまでに勉強をする事が身についている子は必要ならば宿題とは言わず自分に必要な勉強を自分でするはずです。(特に自分のやりたい事をするには何をするべきか分かるという教育をしているのであれば)それを身につけるためには小学校の頃から勉強をする癖をつけるべきです。フィンランドではきっとそれをちゃんとしているのでしょう。

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